Capital Insight
用語・制度解説

72の法則とは?資産が2倍になる年数を暗算する計算方法と3つの使い方

2026/4/22

SHARE
72
用語・制度解説

72の法則とは?資産が2倍になる年数を暗算する計算方法と3つの使い方

ARTICLECapital Insight
C

Capital Insight 編集部

2026/4/22 公開

72の法則とは

72の法則は、複利運用で資産が2倍になるまでの年数を簡単に概算できる計算式です。電卓がなくても暗算で投資のリターンを評価できるため、投資家にとって便利なツールです。

72 ÷ 年利(%)= 資産が2倍になるまでの年数(概算)

72の法則の計算例

年利2倍になるまでの年数活用シーン
1%約72年預金(超低金利環境)
2%約36年債券投資
3%約24年バランス型ポートフォリオ
5%約14.4年株式インデックス投資
7%約10.3年積極的な株式投資
10%約7.2年高リスク・高リターン投資

例えば年利5%で運用できれば、約14.4年で資産が2倍になる計算です。新NISAで全世界株式インデックスに長期投資する場合、過去のデータでは年平均リターンがこの水準に近いケースもありますが、将来のリターンは保証されません。

72の法則の使い方

使い方1:投資商品の比較

「この商品は何年で2倍になるか」を即座に計算でき、投資商品の比較に役立ちます。年利3%の商品は約24年、年利5%なら約14年で2倍。この差を実感することで、リターンの重要性がわかります。

使い方2:インフレの影響を把握する

72の法則はインフレの影響にも使えます。物価上昇率が年2%なら、お金の実質的な価値は約36年で半分になります。預金だけではインフレに負けるリスクを直感的に理解できます。

使い方3:借金の膨らみ方を知る

借入金利にも適用できます。年利15%のカードローンなら、72÷15=約4.8年で借金が2倍に。高金利の借金がいかに危険かを理解するのに役立ちます。

72の法則の限界と注意点

  • 概算値であり正確ではない:72の法則は近似式であり、実際の複利計算とは若干のズレがあります。正確な計算にはシミュレーターを使いましょう
  • 一定の利回りを前提としている:実際の投資では利回りは年ごとに変動するため、72の法則通りにはなりません
  • 税金・手数料を考慮していない:税引き後・手数料控除後の実質利回りで計算する必要があります。NISA口座なら非課税のため、表面利回りに近い実質利回りが期待できます

関連する法則

法則計算式用途
72の法則72÷年利=2倍になる年数資産が2倍になる年数の概算
114の法則114÷年利=3倍になる年数資産が3倍になる年数の概算
144の法則144÷年利=4倍になる年数資産が4倍になる年数の概算

筆者が金融データ分析の現場で見てきた中では、72の法則は「投資を始めるモチベーション」として最も効果的なツールです。「年利5%で14年で2倍」という直感的な理解は、長期投資を続ける原動力になります。また、インフレ版の72の法則(物価上昇率2%なら36年で購買力が半分)は、「預金だけでは足りない」ことを実感するきっかけとして有用です。

免責事項・出典

本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。過去のリターンや利回りは将来の運用成果を保証するものではなく、金融商品の価値は市場環境により変動します。72の法則は概算であり、正確な計算結果とは異なります。

主な出典(最終確認: 2026年4月)金融広報中央委員会 知るぽると金融庁 NISA特設ページ

あわせて読みたい

SHARE

関連記事