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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評判|利回り・コスト・メリットデメリットを徹底レビュー

2026/4/22

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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評判|利回り・コスト・メリットデメリットを徹底レビュー

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Capital Insight 編集部

2026/4/22 公開

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは?基本情報

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックス型の投資信託です。通称「オルカン」と呼ばれ、新NISAでの積立投資先として人気のあるファンドとなっています。

このファンドは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)に連動する運用成果を目指す設計です。日本を含む先進国23カ国と新興国24カ国、合計47カ国の大型株・中型株に分散投資できる構造です。

基本スペック一覧

項目内容
正式名称eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
連動指数MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
設定日2018年10月31日
信託報酬年率0.05775%以内
購入時手数料無料(ノーロード)
信託財産留保額なし
純資産総額10兆円規模(2026年2月時点、運用会社公表ベース)
投資対象国数47カ国(先進国23+新興国24)
組入銘柄数2,500銘柄規模(時期により変動)
最低投資金額100円から
NISA対応つみたて投資枠・成長投資枠ともに対応

オルカンの評価と受賞実績

eMAXIS Slim 全世界株式は、個人投資家から高い支持を得ています。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」では2019年以降継続的に上位を獲得し、2025年度は「インデックス部門」「総合部門」等での上位評価が報告されています。

2026年2月には純資産総額が10兆円規模に到達し、国内の公募株式投資信託(ETFを除く)として2番目にこの規模に達したファンドと報告されています。

支持される主な理由

  • 低コスト水準:信託報酬0.05775%は全世界株式ファンドの中でも低い水準とされます。運用会社は公式に同シリーズの運用方針との方針を掲げており、競合ファンドが引き下げた場合に追随してきた経緯があります(将来の方針変更の可能性は否定できません)
  • 1本で幅広い分散:銘柄選びの手間が少なく、47カ国に自動的に分散される構造
  • 新NISA対応:つみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能
  • 純資産規模:10兆円規模の純資産は、繰上償還のリスクが相対的に小さいと見られています

議論されやすい観点

  • 「米国比率が約60%あるため、実質的に米国寄りでは」という指摘
  • 「過去10年程度のリターンではS&P500が上回ってきた」という比較視点
  • 短期的な値動きで不安を感じる例

これらの観点は、後述の「留意点」で詳しく解説します。

オルカンの運用実績|設定来のパフォーマンス

eMAXIS Slim 全世界株式の運用パフォーマンスを確認します。以下は過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

過去のリターン(2026年1〜3月時点の公開情報ベース)

期間リターン
設定来累積(2018年10月〜2026年1月)約+238%
1年リターン(2025年)約+20.5%
長期平均年率リターン(CAGR)概ね7〜8%程度と報告されている

連動対象であるMSCI ACWIの長期的な平均年率リターンは概ね7〜8%程度の水準で紹介されることが多いとされます。年によってプラス20%以上の年もあればマイナスの年もあり、短期的な変動が生じる点を理解した上での長期保有が前提となる商品特性です。

積立シミュレーション(仮定値に基づく試算)

以下は「年率7%のリターンが継続した場合」という仮定値に基づく試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。実際の運用成果は市場環境により変動します。

毎月積立額10年後20年後30年後
1万円約173万円約521万円約1,220万円
3万円約519万円約1,563万円約3,660万円
5万円約865万円約2,605万円約6,100万円
10万円約1,730万円約5,210万円約1億2,200万円

信託報酬・コスト構造

投資信託のコストは長期リターンに影響する要素の一つです。eMAXIS Slim 全世界株式のコスト構造を確認します。

信託報酬の推移

eMAXIS Slimシリーズは、運用会社が公式に同シリーズの運用方針との方針を掲げています。これまで競合ファンドがコストを引き下げた際に追随してきた実績があります(将来の方針変更の可能性は否定できません)。

時期信託報酬(税込)
設定当初(2018年)0.1144%
2023年9月引き下げ後0.05775%以内

2023年9月の引き下げでは、約半分の水準となりました。純資産が1兆円を超えた部分についてはさらに低い0.05753%が適用される設計です。

コストが長期リターンに与える影響(試算)

信託報酬の差は短期的には小さく見えても、長期では複利効果により累積する計算になります。例えば100万円を年率7%と仮定して20年運用した場合、信託報酬0.05%と0.5%では最終的に30万円規模の差となる試算です(試算上の数値であり、将来の実績を保証するものではありません)。

オルカンの信託報酬0.05775%は、全世界株式ファンドの中でも低い水準とされます。

オルカンの投資対象・国別構成

オルカンが連動するMSCI ACWIの国別・セクター別の構成を確認します(2026年2月時点、MSCI公表ベース)。

国別構成比(上位10カ国)

順位国名比率
1アメリカ約61.6%
2日本約5.4%
3イギリス約3.5%
4カナダ約2.8%
5フランス約2.5%
6中国約2.4%
7インド約2.2%
8ドイツ約2.0%
9台湾約1.9%
10スイス約1.8%

先進国が全体の約87.9%、新興国が約12.1%を占めます。市場の時価総額に応じて自動的に比率が調整される構造で、投資家が自分でリバランスする必要はありません。

セクター別構成比(上位5セクター)

セクター比率
情報技術約26.1%
金融約16.9%
資本財・サービス約11.7%
ヘルスケア約10.5%
一般消費財約10.3%

オルカンの特徴

特徴1:1本で広範に分散投資できる構造

オルカンの特徴の一つは、47カ国・2,500銘柄規模に1本で分散投資できる点です。個別に米国株ファンド、日本株ファンド、新興国ファンドを組み合わせる必要がなく、世界の株式市場の大部分をカバーする設計です。

特徴2:低水準の信託報酬

信託報酬0.05775%以内は、全世界株式ファンドの中でも低い水準とされます。eMAXIS Slimシリーズは「運用コストの引き下げを継続的に目指す」との公式方針を掲げています。

特徴3:新NISAのつみたて投資枠で購入可能

オルカンは新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入できます。つみたて投資枠で毎月定額を積み立てると、ドルコスト平均法により購入単価を平準化しながら、非課税で長期積立を行う構造となります。制度の詳細は金融庁 NISA特設ページをご確認ください。

特徴4:純資産規模

オルカンの純資産は10兆円規模で、繰上償還(強制終了)のリスクが相対的に小さいと見られています。純資産が大きいほど運用効率が高まり、コスト引き下げの原資にもなりやすい傾向があります。

特徴5:自動リバランス

オルカンはMSCI ACWIに連動するため、各国の時価総額の変化に応じて自動的に構成比率が調整されます。例えば、インドの株式市場が成長すればインドの比率が自然に高まり、投資家が自分で配分を変更する必要はありません。

オルカンの留意点

留意点1:米国比率が約60%と高い

「全世界分散」と呼ばれますが、実際にはアメリカが約60%を占めています。これは時価総額加重平均で構成されているためで、米国株式市場の規模を反映した結果です。

米国経済が長期的に低迷した場合、オルカン全体のリターンにも影響する点は認識しておく必要があります。構成比率は時価総額の変化に応じて変動していきます。

留意点2:世界同時株安への対応

リーマンショックやコロナショックのような世界的な金融危機では、全世界の株式市場が一斉に下落します。オルカンは国別の分散はできますが、「株式」というアセットクラス内の分散であるため、株式市場全体の下落には対応しきれない点に留意が必要です。

債券やゴールド等を含むアセットアロケーション全体で投資戦略を考える観点もあります。

留意点3:為替変動リスク

オルカンは為替ヘッジなしのファンドです。投資対象の大部分が日本以外の外貨建て資産であるため、円高が進行するとファンドの基準価額にマイナス方向の影響が生じます。逆に円安局面では為替差益がリターンにプラスに働きます。

長期投資では為替変動の影響が平準化される傾向があるとされますが、短期的には為替の影響がリターンを左右する場合があります。

留意点4:短期ではS&P500にリターンで劣る期間があった

過去10年程度の期間では、米国株(S&P500)のリターンがオルカンを上回ってきたと報告されています。これは米国のIT企業が世界市場を牽引してきた期間の反映ですが、今後も同様の傾向が続く保証はありません。

留意点5:分配金を出さない(再投資型)

オルカンはファンド内で収益を再投資する方針のため、定期的な現金インカム(分配金)は出ません。資産を取り崩して生活費に充てる用途の場合は、必要に応じて売却する必要があります。

オルカン vs S&P500|比較の観点

オルカンとS&P500連動ファンド(eMAXIS Slim 米国株式等)は、新NISAの積立先として比較されることが多いファンドです。

比較項目オルカンS&P500
投資対象全世界47カ国米国のみ
銘柄数2,500規模約500
米国比率約60%100%
信託報酬0.05775%0.09372%
分散度広い米国内
過去10年リターンS&P500にやや劣る傾向オルカンをやや上回る傾向

オルカンが選ばれやすい観点

  • 米国一国に集中するリスクを避けたい場合
  • 投資先の選択を簡素化したい場合
  • 20年以上の超長期投資を前提とする場合
  • 将来どの国が成長するかを予測しない方針の場合

S&P500が選ばれやすい観点

  • 米国経済の成長に期待する場合
  • 過去の実績ベースで相対的に高いリターンを期待する場合
  • 米国の大型株への投資を意図する場合

両方を組み合わせる選択肢もあります。ただし、オルカンには既に米国が約60%含まれるため、S&P500と併用すると米国比率がさらに高まる点は留意が必要です。

オルカンを購入できる証券会社

eMAXIS Slim 全世界株式はほぼすべてのネット証券・銀行で購入可能ですが、ポイント制度等に差があります。

主要ネット証券の例

証券会社積立頻度ポイント投資クレカ積立
SBI証券毎日/毎週/毎月Vポイント等三井住友カード(最大5%還元)
楽天証券毎日/毎月楽天ポイント楽天カード(0.5〜1%還元)
マネックス証券毎日/毎月マネックスポイントマネックスカード(1.1%還元)
auカブコム証券毎月Pontaポイントau PAYカード(1%還元)

どの証券会社でもオルカンの信託報酬は同じです。選択の観点としては、普段利用しているポイント経済圏やクレジットカードとの相性が挙げられます。

新NISAでのオルカン活用の例

つみたて投資枠での活用

新NISAのつみたて投資枠(年間120万円、月10万円まで)でオルカンを積み立てる方法は、一般的な活用パターンの一つです。毎月定額を積み立てることで、高い時には少なく・安い時には多く買うドルコスト平均法が機能する仕組みです。

成長投資枠との組み合わせ

成長投資枠(年間240万円)もオルカンに充てる場合、年間最大360万円を非課税で積立できます。生涯投資枠1,800万円をオルカンで活用する構成もあります。

一方、成長投資枠では高配当株やETF等、つみたて投資枠では対象外の商品に投資する構成もあります。この場合、つみたて投資枠=オルカン、成長投資枠=別商品、という組み合わせとなります。

オルカンに関するよくある疑問

オルカン1本の構成について

資産形成の中核としてオルカン1本でポートフォリオを構成する方法は、全世界分散を重視する場合の選択肢の一つとされます。ただし、株式100%のポートフォリオとなるため、リスク許容度が低い場合は債券ファンドや現金を組み合わせて全体のリスク水準を調整する考え方もあります。最終的な構成はご自身のリスク許容度に応じて判断してください。

楽天オルカンとの比較

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドも同じMSCI ACWIに連動するファンドです。信託報酬はeMAXIS Slimとほぼ同水準で、純資産総額や運用期間では現時点でeMAXIS Slimのほうが大きい状況です。楽天証券で楽天ポイント投資を活用したい場合は楽天オルカン、それ以外の観点では純資産規模の大きいeMAXIS Slim 全世界株式を選ぶケースが多いとされます。

暴落時の対応

世界的な株安局面でオルカンの基準価額が下がることは避けられません。一方、積立投資を継続している場合、安い価格で多くの口数を取得できる側面があり、長期では回復局面でリターンに寄与する可能性があります。過去のリーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)では、MSCI ACWIは数年以内に下落前の水準を回復したと報告されています(過去の実績であり、将来同様の回復を保証するものではありません)。短期の値動きに応じて積立を止めるべきかは、個々の状況とリスク許容度による判断となります。

まとめ

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、低コスト・広い分散・シンプルな構造を特徴とするインデックスファンドです。

純資産10兆円規模、Fund of the Year継続上位の実績、0.05775%という低い水準の信託報酬といった特徴があります。新NISAのつみたて投資枠での長期積立に用いられるファンドの一つとして紹介されることが多い商品です。

一方、米国比率の高さや為替リスク等の留意点も存在するため、ご自身の投資目的・リスク許容度に合うかを確認したうえで判断することが求められます。

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免責事項・出典

本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。過去のリターンや利回りは将来の運用成果を保証するものではなく、金融商品の価値は市場環境により変動します。当メディアは金融商品取引業者ではなく、個別の投資助言は提供しておりません。税制・法令・各金融商品の仕様は変更される可能性があるため、最新情報は金融機関・金融庁等の公式サイトをご確認ください。

主な出典(最終確認: 2026年4月)金融庁 NISA特設ページMSCI(ACWI指数提供元)、eMAXIS Slim 全世界株式 公式目論見書・月次レポート。

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