Capital Insight 編集部
リバランスとは
リバランスとは、投資ポートフォリオの資産配分が市場の値動きによって当初の計画からずれた際に、元の配分比率に戻す調整のことです。例えば、株式50%・債券50%のポートフォリオが、株式の値上がりにより株式60%・債券40%になった場合、株式を売って債券を買うことで元の50:50に戻します。
リバランスは長期投資におけるリスク管理の基本であり、定期的に行うことでリスクの取りすぎを防げます。
リバランスの2つのやり方
| やり方 | 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 売買型 | 値上がりした資産を売却し、値下がりした資産を購入 | 確実に元の配分に戻せる | 売却時に税金がかかる(NISA口座を除く) |
| 追加投資型 | 配分が少ない資産に新たな資金を追加購入 | 売却不要で税負担がない | 追加資金が必要 |
NISA口座で運用している場合、売却しても非課税のため売買型リバランスのデメリットが軽減されます。追加投資型は税金を気にせず配分を調整できるため、課税口座での運用には特に有効です。
リバランスのタイミングと頻度
時間ベースのリバランス
「年1回」「半年に1回」など、決めた周期で定期的にリバランスを行う方法です。日本証券業協会のガイドでは、年に1回のリバランスでも十分な効果があるとされています。
乖離率ベースのリバランス
「当初の配分から5〜10%以上ずれたらリバランス」というルールで行う方法です。相場が急変した際に対応できるメリットがありますが、頻繁にチェックする手間がかかります。
おすすめの頻度
個人投資家には「年1回の定期リバランス」が現実的で効果的です。頻繁にリバランスするとコスト(手数料・税金)が増えるだけでなく、短期的な値動きに振り回されるリスクもあります。
リバランスの注意点
- ルールを決めて機械的に行う:「今は株式が上がりそうだから売らない」などの判断を入れると、リバランスの効果が薄れます
- コストを考慮する:売買型リバランスでは手数料と税金がかかるため、NISA口座の活用やノーロード商品を選ぶことでコストを抑えましょう
- インデックス積立なら自動調整される場合も:バランス型のインデックスファンドは自動的にリバランスが行われるため、個別にリバランスする必要がありません
- リバランスは「売り買い」ではなく「配分の調整」:値上がりした資産を売る行為は「利益確定」ではなく「リスク管理」であることを理解しましょう
筆者が金融データ分析の現場で見てきた中では、リバランスを実行している個人投資家は少数派です。しかし、リバランスを定期的に行っている投資家は、行っていない投資家と比較してリスクが適切に管理されている傾向があります。「年1回、12月に配分をチェックする」というシンプルなルールを設定するだけで、長期投資の安定性が向上します。
免責事項・出典
本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。過去のリターンや利回りは将来の運用成果を保証するものではなく、金融商品の価値は市場環境により変動します。
主な出典(最終確認: 2026年4月): 日本証券業協会 リバランスのタイミング、 HEDGE GUIDE リバランスのやり方、 金融庁 NISA特設ページ