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利回りと利率の違いとは?計算方法と投資商品別の見方をわかりやすく解説

2026/4/22

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利回りと利率の違いとは?計算方法と投資商品別の見方をわかりやすく解説

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Capital Insight 編集部

2026/4/22 公開

利回りと利率の違い

投資を始めると「利回り」と「利率」という似た用語に出会いますが、意味は異なります。正しく理解しておくことで、投資商品の比較がしやすくなります。

比較項目利率利回り
意味額面金額に対する1年分の利子の割合投資額に対する総収益(利子+売買損益)の割合
変動性発行時に決定。固定(固定金利の場合)購入価格や売却価格によって変動
計算対象利子のみ利子+キャピタルゲイン(売買損益)
使われる場面預金、債券の表面金利投資信託、株式、債券の投資成果

簡単に言えば、利率は「約束された利子の率」、利回りは「実際に得られる収益の率」です。

利回りの計算方法

利回りの基本的な計算式は以下の通りです。

利回り(%)=(年間収益 ÷ 投資元本)× 100

年間収益には、利子・配当金に加え、売却時の値上がり益(キャピタルゲイン)も含まれます。例えば、100万円で購入した投資信託が1年後に105万円になり、さらに2万円の分配金を受け取った場合、利回りは(5万円+2万円)÷100万円×100=7%となります。

※上記は税金・手数料を考慮しない計算例です。実際の利回りは税金・手数料控除後で計算する必要があります。

投資商品別の利回りの見方

投資商品利回りの見方注意点
預金利率≒利回り(元本が保全される仕組みのため)インフレ率を下回ると実質マイナス
債券表面利率と利回りは異なる場合がある購入価格が額面と異なる場合、利回りと利率に差が出る
投資信託過去の運用実績として表示過去の利回りは将来を保証しない
株式配当利回り=年間配当÷株価×100株価変動による売買損益は含まれない

利回りに関する注意点

  • 過去の利回りは将来を保証しない:投資信託の「過去3年の利回り○%」は過去の実績であり、将来同じリターンが得られるとは限りません
  • 利回りが高い=良い商品とは限らない:高い利回りには高いリスクが伴います。リスクとリターンのバランスで判断しましょう
  • 税引き後の利回りで比較する:税金や手数料を差し引いた「実質利回り」で比較することが重要です。NISA口座なら非課税で運用できます
  • インフレ率を考慮する:名目利回りからインフレ率を引いた「実質利回り」がプラスかどうかが、実質的に資産が増えているかの判断基準です

筆者が金融データ分析の現場で見てきた中では、投資初心者が最も混同しやすいのが「利率」と「利回り」です。預金の利率はそのまま利回りとほぼ同じですが、債券や投資信託では購入価格や売却タイミングによって利回りが変わります。投資商品を比較する際は、必ず「利回り」で比較し、さらに税引き後・手数料控除後の実質利回りで判断する習慣をつけましょう。

免責事項・出典

本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。過去のリターンや利回りは将来の運用成果を保証するものではなく、金融商品の価値は市場環境により変動します。

主な出典(最終確認: 2026年4月)大和証券 利率と利回りの違い財務省 国債の利率・利回り金融庁 NISA特設ページ

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