Capital Insight 編集部
SBI証券と楽天証券、新NISAを比較する観点
新NISA口座の開設先として、SBI証券と楽天証券は比較されることが多い証券会社です。両社とも新NISAの主要機能をほぼ同水準で提供しており、つみたて投資枠の銘柄数も約280本と同等です。一方、クレカ積立の還元率、ポイント制度、IPO投資、外国株の取扱い等に違いがあります。
本記事では、10の比較項目で両社の特徴を整理します(制度詳細は金融庁 NISA特設ページをご確認ください)。最終的な選定はご自身の状況に応じてご判断ください。
10項目で比較
1. つみたて投資枠の取扱銘柄数
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 約280銘柄 | 約280銘柄 |
| 成長投資枠(投信) | 約1,500銘柄 | 約1,500銘柄 |
傾向:ほぼ同等。eMAXIS Slimオルカン、S&P500等の主要インデックスファンドはどちらでも購入可能です。
2. クレカ積立の還元率
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 対応カード | 三井住友カード | 楽天カード |
| 一般カード | 0.5% | 0.5〜1% |
| ゴールドカード | 1.0% | 0.75〜1% |
| プラチナ以上 | 2.0〜3.0% | 1.0% |
| 月額上限 | 10万円 | 10万円 |
傾向:一般カードでは楽天証券が相対的に有利となる場合が多く、プラチナ以上のカードを保有している場合はSBI証券の還元率が高い水準となる傾向があります。保有カードの種別によって比較結果が異なります(還元率は各社の時期により変動します)。
3. ポイント投資
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 利用可能ポイント | Vポイント、Pontaポイント等 | 楽天ポイント |
| NISAでの利用 | 可能 | 可能 |
| 経済圏連携 | 三井住友・SBI経済圏 | 楽天経済圏(SPU連動) |
傾向:楽天経済圏(楽天市場・楽天モバイル・楽天カード等)を日常的に活用しているケースでは楽天証券のポイント連携の利便性が高く、三井住友系サービスを活用しているケースではSBI証券の連携が合いやすいとされます。
4. 積立頻度の選択肢
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 毎日積立 | ◯ | ◯ |
| 毎週積立 | ◯ | ✕ |
| 毎月積立 | ◯ | ◯ |
| 複数日指定 | ◯ | ✕ |
| 奇数月/偶数月 | ◯ | ✕ |
傾向:SBI証券の方が積立頻度の選択肢が多い。ほとんどの運用者は「毎月1回」で対応できるため、差異の影響は限定的となる場合が多いです。
5. IPO投資
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| NISAでのIPO購入 | 可能 | 不可 |
| 取扱実績(2024年) | 54社/86社(約90%) | 非対応 |
傾向:NISA口座でのIPO投資を希望する場合はSBI証券の対応範囲が広い状況です。楽天証券はNISA口座でのIPO購入に対応していません。
6. 国内株式の取扱
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 取引所 | 東証・名証・福証・札証 | 東証・名証のみ |
| 手数料(NISA) | 無料 | 無料 |
| 単元未満株 | S株(手数料無料) | かぶミニ(リアルタイム取引は手数料あり) |
傾向:SBI証券の方が対応取引所が多く、単元未満株の手数料も無料の水準。東証銘柄中心の取引では差異の影響は限定的です。
7. 外国株式の取扱
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 米国株 | ◯ | ◯ |
| 中国株 | ◯ | ◯ |
| 韓国・ベトナム・ロシア株 | ◯ | ✕ |
| 為替手数料(米ドル) | SBI新生銀行連携で低コスト | やや高め |
傾向:新興国株を含む外国株を取引する場合、SBI証券の対応範囲が広い。米国株のみの場合は両社に大きな差はありません。英語圏の在日投資家コミュニティでも「米ドルの為替手数料はSBI銀行連携が相対的に低い」と評価されています。海外の情報前提は日本と異なる場合があるため、国内公式情報を参照してください。
8. 銀行連携
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 連携銀行 | 住信SBIネット銀行 / SBI新生銀行 | 楽天銀行 |
| 自動入出金 | ◯(SBIハイブリッド預金) | ◯(マネーブリッジ) |
| 普通預金優遇金利 | 年0.03%〜 | 年0.18%(マネーブリッジ適用時) |
傾向:楽天証券+楽天銀行の組み合わせでは、マネーブリッジによる普通預金優遇金利が提供されています(金利は時期により変動)。
9. アプリ・利便性
個人の好みが大きく影響しますが、一般的な評価として:
- 楽天証券:「iSPEED」アプリのUIがシンプルで初心者向けとされることが多い。積立設定もアプリから操作可能
- SBI証券:機能が豊富な反面、画面がやや複雑とされることがある。2024年以降にリニューアルが進んでいるとの報告もあり、差は縮小傾向
10. ボーナス月設定
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| ボーナス月の増額設定 | ◯ | ◯ |
傾向:両社ともボーナス月に増額して年間120万円(つみたて投資枠上限)を使い切る設定が可能です。
タイプ別の選択観点
楽天証券が選ばれやすいケース
- 楽天カード・楽天銀行・楽天モバイル等の楽天経済圏を活用しているケース
- アプリのUIの分かりやすさを重視するケース
- 楽天ポイントでポイント投資を活用したいケース
- つみたて投資のみを想定しているケース
SBI証券が選ばれやすいケース
- 三井住友カード(特にプラチナ以上)を保有しておりクレカ積立の還元率を重視するケース
- NISA口座でのIPO投資を検討するケース
- 外国株(米国以外も含む)への投資を検討するケース
- 積立頻度の柔軟な設定を求めるケース
- 住信SBIネット銀行を活用しており為替手数料を抑えたいケース
選択の観点のまとめ
楽天経済圏を活用しているユーザーは楽天証券、三井住友系サービスやIPO・外国株の利用があるユーザーはSBI証券が比較的適合しやすいという傾向があります。両社ともインデックスファンドの品揃えに差はないため、つみたて投資のみを想定するケースでは、どちらを選んでも大きな運用結果の差は生じにくい設計です。最終的な判断はご自身の利用状況に応じてご判断ください。
金融機関の変更について
NISA口座の金融機関変更は年に1回可能です。ただし、変更手続きには1〜2ヶ月を要し、変更前のNISA口座で保有している商品はそのまま変更前の金融機関に残る(新しい口座には移管できない)点に留意が必要です。
「まず一方で始めて、合わない場合は変更する」という運用も制度上は可能です。
まとめ
| 比較項目 | 対応範囲が広い方 |
|---|---|
| つみたて銘柄数 | 同等 |
| クレカ積立(一般カード) | 楽天証券 |
| クレカ積立(プラチナ以上) | SBI証券 |
| ポイント経済圏 | 利用経済圏による |
| 積立頻度の自由度 | SBI証券 |
| IPO投資 | SBI証券 |
| 国内株の取扱 | SBI証券 |
| 外国株の取扱 | SBI証券 |
| 銀行連携の金利 | 楽天証券 |
| アプリの使いやすさ | 初心者向けは楽天証券と評される傾向 |
10項目のうち、機能の対応範囲ではSBI証券の項目が多めですが、楽天経済圏を活用しているユーザーにとっては楽天証券の連携性が大きな要素となります。ご自身のライフスタイルに合わせてご判断ください。
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免責事項・出典
本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。過去のリターンや利回りは将来の運用成果を保証するものではなく、金融商品の価値は市場環境により変動します。当メディアは金融商品取引業者ではなく、個別の投資助言は提供しておりません。税制・法令・各金融商品の仕様は変更される可能性があるため、最新情報は金融機関・金融庁等の公式サイトをご確認ください。
主な出典(最終確認: 2026年4月):金融庁 NISA特設ページ、SBI証券 公式、楽天証券 公式、各社公表の取扱商品・サービス情報。